雑記、真夏の夜の悪淫夢。

夏真っ盛りだ。青森ではねぶた祭なんていうデカい人形が町中を行脚する祭りが始まる訳なんだがとにかく暑い。

寝ようとすれば更に暑い。エアコンなんて豪勢な物は我が家には存在しないもんだから扇風機のダイレクトな風に打たれながら涼を取ろうとする物の枕が熱い。枕が無ければ眠れない私からすればコレは苦行である。

こんな暑さのこと以外考えられないような状態だったからか、悪夢を見た。ここまではっきりと記憶してる夢なんて技適マークの表示でき無いスマホに日本国内のキャリアのSIMを挿す夢以来だろう。それと大きく違うのは悪夢であるという点。(そりゃ、まぁ悪い行為をしてるんだから前述の夢も悪夢なんだが。)

というわけで、下記は夢の内容なのだが読む前にグロテスクかつエロティックな表現が出てくることに注意していただきたい。悪夢で淫夢なのだ。言わずもがなかの有名なゲイビデオの話では無い。それを考えたやつはウィンドウ閉じてシコれ。

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気がつけば互いに裸だった。その前の記憶が何にもない。いつしか裸のまま布団に入っていた。

5畳無さそうな空間には小さなテーブルと冷蔵庫、テレビとレンジ、浴室とトイレへのドアとベッド、更に出口というこれでもかといわんばかりのミニマリズムを追求したかのような狭い空間のベッドの中に女と私は裸で向かい合っていた。

テレビの中では男と女が絡み合うごくごく普通のアダルトビデオが流れている。ただそれだけ。

男の人ってこういうのを見てオナニーをするの?沈黙に耐えかねたのか、女は言った。

精神的には固くなっている私はなんと答えれば良いのかは分からず、まぁそういう人もいますね。としか答えられ無かった。

じゃぁさ、普段してるようにしてみて欲しいな。見たこと無いからさ。と女は言ったが私は精神的な固さしかあいにく持ち合わせていない、生憎今のままでは出来ないのだ。と答える。

2つ有るチャンネルはどちらも粗く、どこか古さを感じるようなアダルトビデオが流れるのみ。どうにも致せない。

じゃぁさ、じゃぁさと女は蜂蜜の入ってそうな容器を取り出し私の柔らかなそれへ無色透明な蜂蜜のようななにかをかけた。夏の暑さ、どこと無い埃臭さ、布団の暑さを忘れさせるように涼しい蜂蜜は私のその周りをぬるりと駆け巡る。

しばらく物を弄れば嫌でも元気になる。学習しない私のそれも例に外れず元気になる。女は嬉々とした表情でじゃぁやってみてよと言う。私のそれが女をこんな顔にしたのは恐らく今まで、そしてこれからも無いことだろう。

仕方なく上下に、上下にを続ける。顔しか布団から出さずに女はただそれを見続ける。

しばらくすると、飽きたのだろう。女は乳首を転がしたり、抓ったり。私は特に何も感じず上下上下と無意識的に。

いくらか続ければ限界は来た。止められず、そのまま放たれたそれは夏には無い熱さがあった気がした。

しばらくはスイッチが私に入荷されず、元気も無いのだがようやくやる気を出した女のエールにより少しずつ元気が出た。女は言う、玩具は使ったことある?

言うまでも無くない。遊んだことすら無いのに玩具なんて使ったことがあるわけ無い。一人で遊ぶ玩具くらいだが、女の言う玩具はそれとは違う。

初めて使うその玩具をしばらく使った。慣れない最初は女に支えながらだったが動かしすぎずに…といったアドバイスを受けて一人でも使えるようになった。女は満足そうな声を上げたり、顔をしたりした。無論、演技である可能性は否めないのだが。

遊び終えると女は枕元の保護ガラスに付属しそうなそれを開封し、中身を出した。先述のそれとは違う物はするりと私に絡みついた。女も非常に慣れた手慣れていたのだろう。

それを付けると、私は慣れない遊びに付き合った。もうしばらく意味も無く流れ続ける画面の遊びとは違う、初心者の遊びである。速度制限時の動画サイトの如く頻繁に中断する、ニコニコのサーバーの如く安定しない動き…

磯の香りに意識をやられ、詳細が思い出せない。何だったろうか。何事も最初が肝心なんて言うが、最初でトラウマを植え付けられた。2度目の放たれたそれは夏の暑さとも、さっきの暑さとも違う。今までの幻想を壊された悲しみの涙の代替物なのかもしれない。

再び入荷しないスイッチ、意気消沈とはまさにこのことだろうか。大事に守ってきた、捨てたいと思ったそのステータスは捨てられたのに、無くした悲しみが大きい。

大切な物は失ってから気がつくとはこのことなんだろうか。ステータスと樋口一葉は私の元から忽然と姿を消し、帰ってこない。

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一夏の熱さで見た悪夢。これにて終わりである。