HUAWEI、夏の陣。さぁどれを買いますか?(雑記)

ファーウェイ・ジャパンは日本国内向けのSIMフリースマートフォンの発表会を行い、HUAWEI P20とHUAWEI P20 liteを発表しました。

同発表会ではキャリアから展開された機種にも特徴紹介程度に触れるなどをし、多数の販路から豊富なラインナップを展開していることが見られました。

今回発表された、または発表済みで夏モデルとして出る端末はこれらです。

HUAWEI P20(オープンマーケット) 

HUAWEI P20シリーズの標準モデル。HUAWEI P10の後継モデル。

HUAWEI P20 Pro(docomo)

HUAWEI P20シリーズの上位モデル。トリプルカメラが特徴。

HUAWEI P20 lite(au)

HUAWEI P20シリーズの廉価モデル。HUAWEI P10 liteの後継モデル。内蔵ストレージがHUAWEI P20 liteの中ではこれのみ64GB

HUAWEI P20 lite(UQ mobile)(Y!mobile)(オープンマーケット)

 

基本仕様はauHUAWEI P20 liteと同じだが、こちらは内蔵ストレージが32GB

HUAWEI Mate10 Pro(SoftBank)
昨年冬に出たHUAWEI Mate 10 ProのSoftBank版。シングルSIMモデル。

HUAWEI nova lite 2(SoftBank)

HUAWEI nova liteシリーズの第2弾モデル。シングルSIMモデル。

HUAWEI nova lite 2(オープンマーケット)

MVNO向けで販売していた物を6月より家電量販店やECサイト等でも販売開始。

対して詳しくない詳細

HUAWEI P20 EML-L29 (C635 hw/jp)

Kirin970と4GBのRAM、128GBの内蔵ストレージを搭載したハイエンドモデル。Kirin970はハイエンドに十分属せるレベルではあるものの、昨年冬の世代な為にSnapdragon 835に近い性能。Snapdragon 845には届かない。

RAMはHUAWEI P10/P10 Plusから据え置きで4GB。勿論、4GBでも多くのユーザーは不満無く使えるであろうが、HUAWEI Mate 10 ProやHUAWEI P20 Proでは6GBのRAMを搭載、競合であるZenFoneではZenFone 5やZenFone 5zでもRAMをしっかり6GB搭載しているので少し物足りなさを感じてしまうかもしれない。

内蔵ストレージは128GB。micro SDカードの類いは使えないので写真を撮りまくりたいのであればクラウド等とも向き合っていくべきかと思われる。Google Photoを信じろ。

5.8インチの「18.7:9」(2244*1080ドット)を搭載。画面占有率競争とかいうしょうもない戦争の産物であるノッチを搭載。EMUI 8.*にはノッチを隠す機能(ノッチ左右の通知バーを常時黒基調に出来る)が搭載されているため、まだマシとも考えられる。

カメラは2,000万画素のモノクロと1,200万画素のカラーのダブルレンズカメラがメイン。Mate 10 Proとの差は正直不明。HUAWEIは端末のスペックページの記入の仕方をある程度統一して欲しい。

残念なことに通信面での大きな進化は無く、強いて言えばLTE B18に対応してきたがau VoLTE対応機種では無いためにせいぜい出来てもデータ通信くらいだろう。VoLTEはSoftBankY!mobileの物に対応する。デュアルSIM同時待ち受け(DSDS)に対応するほか両方のSIMでLTEでの待ち受けが可能となる。FeliCaへも非対応。

発表会ではオープンマーケット版のP20と後述のP20 liteではHUAWEI独自のアプリストア(と思われる物)へ対応することが発表された。また、テーマアプリでは国内向けにキャラクターを用いたテーマを発表しており、テーマストア機能が国内で使えるようになるのかもしれない。

価格は想定価格として税抜69,800円と発表。税込みで7万円台半ば程度ではあるが既にMVNOでは大体一割引弱の値付けをしていたり、家電量販店では10パーセントのポイント還元等もあるので実質的に7万円弱あたりとなると考えられる。

HUAWEI P20 Pro HW-01K (CLT-L09 docomo/jp)

Kirin970に6GBのRAMと128GBの内蔵ストレージを搭載したモデル。HUAWEI P20との差はディスプレイ(6.1インチの有機EL)、バッテリー(3,900mAh)、アウトカメラの構成(4000万画素、2000万画素、800万画素のトリプルレンズカメラ)、対応バンド、おサイフケータイへの対応、docomoのVoLTEへの対応など。

docomoのネットワークへ最適化されており、対応バンドも従来の機種では無かったようなLTE Band21やLTE Band42などといったバンドへ対応している。それにより、docomoのPREMIUM 4Gへ対応。最速988Mbpsの下り痛心が可能なほか、上りも従来機種比で早くなっている。しかしその代わりと言っては何だが、LTE Band18/26などへは非対応となる。

おサイフケータイや防水に対応しているのもHUAWEI P20と比べた際の魅力。しかし、なぜかせっかくのHUAWEI Super Charge充電器が付属していないために最大速度での充電をするには別途で購入が必須となる。そして購入が割とめんどくさい。

USB PD対応の充電器でも(多分)急速充電(9V/2A)が可能なはずなので、ACアダプタ07を購入するのも手かもしれない。

また、micro SDカードへは非対応。なぜかカードリーダーが付属するが、スマホに常時チンコのようなものをぶら下げるか否かはユーザーの判断次第だ。ちなみにシングルSIMモデル。(言わずもがな)

HUAWEI P20 lite HWV32 (ANE-L12J* C791 kddi/jp )

性懲りも無くKirin659を搭載したモデル。HUAWEI nova 2で良いじゃん(良いじゃん)。RAMが4GB、内蔵ストレージがHUAWEI P20 liteの国内モデルでは唯一64GBのモデルとなる。HUAWEI P20 liteは外部ストレージとしてmicro SDカードを利用可能。

nova 2(HWV31)との差はディスプレイサイズやWi-Fiの5GHzへの対応、Androidバージョンの差、デュアルカメラの方式等。おサイフケータイとかは対応してるわけでも無く、基本性能も大差が無いためになぜこのタイミングで…感が否めない。まぁ、そもそもの話をすれば2018年にnova 2を販売開始してる時点で色々とアレなのだが。

HUAWEI P20シリーズではあるがイヤホンジャックと外部ストレージに対応している。USBはType-C端子、HUAWEI Quick Chargeへ対応、ACアダプターは付属。

対応バンドは全体的にau向けで、nova 2では非対応だったBand 28に対応している。auのBand 28を絡めたCAに対応しているのかも気になる。更にnova 2同様にLTE Band 19やLTE Band 8にも対応しており、SIMロック解除後にはオープンマーケット版同様の対応バンドになるので、イオシスあたりが未使用品を安価で販売してくることも予想できる。「買い方」に悩めるモデルになりそう。

HUAWEI P20 lite(ANE-LX2J C111 softbank/jp)(ANE-LX2J C719 kddi/jp)(ANE-LX2J C635 hw/jp)

前述のHUAWEI P20 liteの内蔵ストレージを32GBにしたモデル。HUAWEI P20 liteに関する説明は前述の通り。HUAWEI P20 liteの日本版だけで4モデル存在するのが笑えるポイント。

昨年のHUAWEI P10 lite(WAS-LX2J)はオープンマーケットモデル(WAS-LX2J C635)とUQモデル(WAS-LX2J C719)が存在しており、Y!mobileではオープンマーケットモデルとの抱き合わせ販売が行われていた。しかし、HUAWEI P20 liteではY!mobile向けのモデルも登場しており、それぞれの白ロム価格が気になるところ。

対応バンド面では大きな差も無いのと、どれもSIMフリー(UQは憶測、nova 2とかP10 liteは最初からSIMフリーでした。)なのでソフトウェア更新周りで検討してみてはいかがだろうか。ちなみに頻度的に言えばオープンマーケットモデルが頻度は高めになると思われる。また、オープンマーケットモデルはOSアップデートがされる確率が高く、逆にUQ mobileやY!mobileから販売されているHUAWEIスマートフォンはOSアップデートがされた前例がない。(UQのnova 2はOSアップデートされるのかが分かれば良いのに。)

よって個人的には何のSIMを使うにしろオープンマーケットモデルを選びたいところだ。ちなみに、UQ mobile版のHUAWEI P20 liteではau本家のAPNを保存できない恐れがある。(HUAWEI P10 liteでの実体験からの憶測)

HUAWEI Mate 10 Pro(BLA-L29 C800 softbank/jp)

Kirin970に6GBのRAM、128GBの内蔵ストレージを搭載したハイエンドモデル。勿論デュアルカメラを搭載している。

まさかのタイミングで出てきたMate 10 ProのシングルSIMモデル。こちらもSIMロック解除をすればオープンマーケットモデル同様の対応バンドになる。

EMUIの純度の高さは各キャリアモデルの中でもSoftBank版が高く、EMUI慣れしている人からすればC800のMate 10 Proでも違和感なく使えるだろう。

発売直後から、条件付き低価格祭りが開催されているので条件に合う人は検討する価値がある。個人的にはオープンマーケットモデルで出ていないカラーが出れば良かったがそこまではしてくれなかった。後継に期待。

HUAWEI nova lite 2(704HW C800 softbank/jp)

今年のはじめに発表されたHUAWEI nova lite 2の後継モデルが今夏からソフトバンクでも販売される。Kirin659と3GBのRAM、32GBの内蔵ストレージを搭載。外部ストレージにも対応する。

間違えがちだが、これはHUAWEI nova 2シリーズの廉価モデルではなく、HUAWEI nova liteシリーズの後継モデルとなる。HUAWEI nova 2シリーズの廉価モデルとしてはHUAWEI nova 2 liteが海外で発表されているので注意が必要となる。

外部接続端子がmicro USBだったり、背面上下パーツの微妙さなんかが廉価モデルを感じさせるが、とはいえめちゃくちゃチープって程でも無く、HUAWEI nova liteの一部ロットのようにアホみたいに指滑りが悪いなんて事も無いので検討する余地はあるだろう。

ちなみに、デュアルレンズカメラとはいえサブが200万画素の物に過度な期待をしてはならない。なぜかHUAWEI nova lite 2ではメシマズ写真になることもそれなりにあった。ソフトウェアによる改善が期待される。

HUAWEI nova lite 2(FIG-L21 C635 hw/jp)

既に販売済みのモデル。MVNOの取り扱い端末としてのみ販売していた物の、販路を拡大することで家電量販店やECサイトでも取り扱いが開始された。個人的にはコレを選ぶくらいならHUAWEI P10 liteを選ぶが、FullViewディスプレイやデュアルレンズカメラに興味があるのであれば止めはしない。別に不満がある端末ではない。

なにを選ぶ…?

個人的にはHUAWEI P20 Pro一択と言いたいところ。従来のHUAWEIスマートフォンdocomoのネットワークで使う際にどうしてもVoLTE非対応だったり、LTE Band 21非対応だったりと微妙な感じがあったのは否めない。しかし、HUAWEI P20 Proではそれをdocomoから販売するというかたちで解決した。

しかも、販売価格もMNPであれば3万円程度で購入することが出来るという力の入り方なのでヤバい。筆者もMNPを検討しているところだ。

しかし、EMUIの純度の高さはHUAWEI P20 Proが最低レベルであり、一部機能が削られていたりするのは要注意だ。個人的にはこれがHUAWEI P20 Proを買うか買わないかで悩む最大のポイントとなっている。

また、HUAWEI P20 Proではいうまでも無くシングルSIMとなる。デュアルSIM慣れしている筆者からするとHUAWEI P20を選ぶかHUAWEI P20 Proを選ぶかは今最大の悩みなのだ。一択ってなんだよってツッコミを入れてはならない。