若者なりに考えるhonor 9(国内版)

HUAWEIは日本国内においてhonor 9の投入を発表しました。このモデルは従来のhonor 8の後継機に当たる機種となっており、今回もMVNO経由での販売が主となっています。

#若者よ次はHUAWEI

Twitterでのティザーでは上記のハッシュタグを用いて予告しており、若い層へのアピールが見られました。

大抵のゲームならサクサク動くだろうKirin960チップセット、4GB RAM、64GBの内蔵ストレージと同社のハイエンドモデルであるHUAWEI P10へ並ぶスペックを誇っています。

5.15インチのFHDディスプレイ、HUAWEI Histenによるオーディオ体験の向上、前面の指紋センサーの左右に配置されたセンサーキー、端末上部にある赤外線(リモコン機能用)ポート等がP10との大きな差でしょうか。ちなみにリモコン機能に関してはP10 Plusに手対応しています。

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デザインはhonor 8同様、背面のガラスを活かしたデザインとなっており、ギラギラと光を反射します。「落ち着いたデザイン」というよりは「騒がしいデザイン」といった感じでしょうか。

価格

税抜きで53,800円。税込みで58,104円となる。ちなみに、HUAWEI P10は発表時に税抜65,800円であった。

勿論、販売からしばらく経ったことによりHUAWEI P10の価格は下落しており、Amazonでは60,000円で販売中。他のサイトでもこれと同等、更に安価で販売されているようなショップも存在する。

P10より劣る点

冒頭ではP10より良くなった点を紹介したが、P10より劣る点もある。

CA非対応

honor 9は複数のBandを束ねて通信することが可能なCA(キャリアアグリゲーション)へ非対応である。速度の遅いMVNOなんかでは気休め程度にしかならないかもしれないが、P10は下り最速262.5Mbps、honor 9は150Mbpsと数字だけ見ると悲しさを感じてしまう。

また、LTEのBand 41やBand 28といった周波数帯にも非対応だ。どちらも大きな問題にはならないだろうが、P10ではどちらもサポートしている。

超急速充電非対応

HUAWEI Super Chargeへ非対応だ。HUAWEI Super ChargeはHUAWEI Quick Chargeの後継となる充電規格であり、従来の9V/2A(18W)から5V/4.5Aまたは4.5V/5A(22.5W)とより早く充電することが可能となっている。

使用上ではHUAWEI Quick Chargeでも不満を感じるようなことはないので…とはいえちょっとした物足りなさがあるのは事実だ。

Leicaではない

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カメラ周りのスペックはP10と同様ではあるものの、こっちはLeica監修ではない。よってLeicaのカラーフィルターは利用することが出来ない。

フィルターなんでアプリでどうにでもなる。とは思うかもしれないが、Leicaのカラーフィルターは使い方次第で味のある風な画像が撮れて中々良く出来ているのだ。

SoftBank/Y!mobileのVoLTE非対応

主にdocomoのネットワークで利用することを前提に設計されているようで、SoftBank系ネットワーク上でのVoLTE通話は不可能だ。なお、docomoのネットワーク上でVoLTEが出来るわけでもない。

総評

悪くはないんだけど、惜しかったような気がしてしまうのも仕方ない一台。とでも言えば良いのだろうか。

前機種となるhonor 8ではCA(キャリアアグリゲーション)に対応していたし、4GBのRAMだって有った。カメラだってハイブリッドズームが出来ないとか暗所が弱いとはいえデュアルカメラでそれなりに撮れていた。そう考えると前機種との差が大きくないのに価格はデカくなったという気持ちになってしまうのも仕方ない。

ボディーは綺麗だし、スペックだって一応高いのにP10の存在によって物足りなさが浮き彫りになってしまったことによりスタートダッシュに失敗したようなイメージはあるが、販路をMVNOに絞ることでMVNO独自のキャンペーン等での価格は期待しても良いだろう。

要は、メーカーの発表した価格が全てではないということだ。三木谷割、志村割、イオン割によるC2C取引上での価格崩壊がとっとと起きて真の発売日が早く来ることを個人的に祈ると共に、なぁにが若者よ次はHUAWEIじゃ。とだけ残してこのエントリーを終わりにしたい。