結婚を確信した瞬間、理不尽な説教、己で探し掴む幸福。

結婚を意識する瞬間。皆様にもあるだろうか?

何気ない会話の中から、「あれ?これ結婚まで行くんじゃないか?」と思ってしまう瞬間、そのとき読者の皆様ならどうするだろうか?この記事は小生が結婚というモノを意識した瞬間からの行動をまとめたドキュメンタリーである。

結婚

小生の人生では全く縁のないものだと思っていた2文字。友達も居ない小生がまさか結婚を意識する事になるとは…。

きっかけは特にたいしたことの無い会話だった。年末休みの計画が、実家への帰省の会話となり、気がついたら"顔合わせ"とか"挨拶"とかそんな会話になっていき…。そうか、いよいよ、そうなのか。いずれはそこまで行くのだろうなと感じていたが、いざ目の前にしてしまうとやはりドキッとしてしまう。

突然だが小生の両親は離婚をしている。今となっては別にどうも感じていない。Googleで日本の離婚率を検索してみてほしい。35%も離婚をしているのだ。夫婦3つに1つは離婚しているのだ。学生時代もひとり親家庭なんて全然珍しいものでは無かった。

しかし、いくら珍しくないとは言っても、最も身近な人間が離婚しているからこそ、結婚という行為のハードルはとてつもなく高いものだと思っている。だから小生の歴史に結婚という2文字が刻まれることなど無いだろうと思っていたのだ。

そんな小生に急に訪れた結婚を強く意識させられる瞬間。「あ、これは結婚まで行くな」という確信を胸に抱き、恐怖心なのか何なのか分からない感情が会話を途切れさせ、気がつけば会話は終わり、小生は電車に飛び乗った。

ふたりとひとり

駅から降りてすぐのところにその店はある。何度か店の前を素通りしたことがあるので迷うことなど無い。店の前には長いジャンパーを着たおじさんが通る人通る人に声をかけている。明らかに今風ではない女性のイラストが描かれた看板には「サロン」の文字。そう、ピンクサロンだ。

何とでも言ってくれ、結婚を素直に受け止められない小生は風俗に駆け込んだ。「可愛い若い子居ますよ」と言うおじさんに千円札5枚握らせて、狭くて急な階段を上るとパンチパーマの高齢女性。急かすようにトイレに連れ込まれ、使い捨て歯ブラシを乱暴に渡された。いかにも人工的な清涼感が口いっぱいに広がり、少し気分も落ち着いた。

狭い店内にカーテンで仕切られたいくつかの空間、照明は薄暗いを通り越してほの暗い、2周りくらい遅れている流行ソングが爆音で流れている、そんな空間の1つに案内され、服を脱いで待ってろと告げられた。そそくさと服を脱ぎ、横になって待つ。

しばらくすると「○○ちゃん1番コーナー15分です」と音楽に紛れるようなアナウンスが流れ、ベビードールを着た嬢が入ってくる。ギリギリ30代後半と言ったところだろうか。確かに、客引きのおじさんよりは若い子である。おじさんは嘘を吐いていない。

わがまま(な生活をした末路)ボディの嬢は特に挨拶もせず、横になった小生の横になった愚息をおしぼりで乱暴にこすった。「もしかしておしぼりコキ専門店に来ちゃったっけな?」と思うくらい、結構な時間こすられた。小生は横になったまま嬢のたわわに実った果実を眺めていた。単純なモノで愚息は既に起き上がっていた。

どうやらこの店は普通のピンサロだったようだ。おしぼりコキ専門店じゃなかったようで安心したのも束の間、おしぼりタイムを終えた嬢はただただ細い目で小生を眺め続けていた。その間はただただ太ももをゴツゴツした手で撫でられているのみ。これが90分の風俗ならまだ分からなくも無い序章だが、ここは15分のピンサロである。既におしぼりタイムで3分前後は経過しているのに、こんな焦らしは許されるのだろうか?愚息もまた横になってしまった。

流石に耐えきれず「乳首舐めて手でしてもらって良いですか?」と告げた。小生、基本的には嬢の流れを満喫したい派なので、序盤にプレイ内容を指示することなんて滅多にないのだが…。って事を考えている間にフィニッシュ。さすがは小生。愚息が起き上がるまでに30秒未満、そこからフィニッシュまでは2分未満だった。プロは時間厳守なのだ。

ティッシュを乱暴に何枚も引き抜く嬢を横目に、果たして次の嬢は大丈夫なのか心配になった。そう、今日は15分2回転コースなのだ。ささっと腹の上に描かれたまっすぐな飛行機雲を拭き取られると同時にキッチンタイマーが時間が終わったことを告げる。時間配分が完璧すぎる。嬢はカーテンの向こうへと消えていった。2度と会うことは無いだろう。

…あった。まさか、数十秒後に会うなんて。

まさかのまさか、2回転目も同じ嬢が来た。しかも、プレイの内容も全く同じ。激しいおしぼりからの見つめ合い太ももさすり。流石に開いた口が塞がらない。太ももさすりが始まった瞬間に「乳首舐めて手でして(以下略)」と告げた。正直、「さっきと同じ感じで」といってやりたかったが、店としては1人目と2人目の嬢は別物として寄越しているはずだ。郷に入っては郷に従う。雰囲気をぶち壊してはいけないのだ。ディズニーランドでミッキーマウスを見ながら中身の人間の話をしないことと一緒だ。

しかし、さっきと違うことが一つある。フィニッシュまでの流れはほぼ一緒。流石に1回転目よりは時間がかかったが、満足にフィニッシュが出来た。その後、何重にも重ねられたティッシュで飛行機雲を拭き取りながら「お兄さん、言ってくれなきゃ分からないよ~」とヘラヘラしながら言われた。小生は(指示を待たずに、仕事は自分で探そうよ。大人なんだからさ。)と思ったがそれを表に出すことは無かった。

その瞬間だった。嬢が開けたカーテンの隙間から漏れ混んだ光のごとく、頭の中にも光が差した。自分で探さなきゃいけないのだ。

幸福に出会うための苦難

ということでマッチングアプリをいくつかインストールした。自分で探さなきゃいけないからだ。幸せを待っていてはいけないんだ。自分で貪欲につかみ取らなくては…。

しかし、小生のスマートフォンは特殊。それ故に位置情報や決済が絡むマッチングアプリは使えなかった。楽をするなと神は言っているのかもしれない。

 

 

文責:K

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Can you celebrate?

そんなわけで。結婚おめでとう親父。

親父が再婚するんだなと察した瞬間、小生の目を背けていた恋愛意欲に火が付きました。今まで諦めていた恋愛にもう一度目を向けてみようと感じました。

 

と、いった感情から始まった全国風俗行脚の旅。目指せ47都道府県でフィニッシュ!25歳までには達成したいと考えておりますので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。(この記事は栃木県編でした)

 

文責:ライターK(末代/素人童貞)